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 2018.05.27up

横山講演録(4)


対談 小原實晃・横山賢二

2012年5月8日、22日

於 高知市 横山自宅

 

小原(おはら)實晃(みつあき)・横山賢二

はじめに

 まずは対談者の小原實晃さんをご紹介しておきましょう。小原さんは私より少し先輩ですが、高知県四万十市(旧中村市)の生まれでして、土佐の田舎では珍しく東京大学理学部に入学。物理学を専攻され、私と出会ったころは高知大学の講師をされていました。

 小原さんは私から見れば大変苦労症の方でして、みずから出世街道を歩くことをさけ、ベトナム戦争に反対する学生運動の延長からか、ベトナムの孤児たちを自費をはたいて長年支援されるなど、敢えて艱難(かんなん)に突き進んでいく人生を歩まれた方のように私は感じています。

 その紆余曲折の人生で最後に行きついたところは、人の生活の原点である自然循環型の農業でして、高知県四万十町(旧窪川町)にその拠点をかまえましたが、その矢先突然病を得てこの2、3年闘病生活をつづけています。

 小原さんは若い頃から岡潔を読んでいたようですが、10年以上も前に私の新聞記事がご縁でお互いに知りあい、家が近いこともあって親しくお付き合いをさせて頂きました。殊に私が岡の解説を書きはじめたころの2012年には、約半年にわたって週1回のペースで集中的に対話をもったことで、私は小原さんから多くを学ばさせて頂きましたし、その結果多くのテープが残りました。

 この対話録は小原さん専門の物理学など、現在の最先端の学問と岡独特の世界観とを何とか1つにつなげようと2人で試みたものでして、これによって岡の心の世界の位置づけもより鮮明となってくるのではないかと私は期待しています。そういう意味でこの小原さんとの対談は、私のこの岡潔の解説を最後まで何としてでもやり抜こうという、そういう力の源を与えてくれるものとなりました。

目  次(下の項目をクリックしてお読み下さい)

第1部 「情の世界と物理学」 2012年5月8日

【1】 岡がわかるとは

【2】 モナドとイデア

【3】 ニュートンとアインシュタイン

【4】 ベルクソンと岡

【5】 宇宙論の変遷

【6】 2つの宇宙

【7】 岡の時間論

【8】 映画の構造

【9】 物理学と宗教

【10】 知と情

【11】 バーチャルな世界

【12】 第10識「真情」

【13】 日本人の直観

第2部 「心の構造と大脳」 2012年5月22日

【14】 大脳生理と心の構造

【15】 自我(第1の心)の大脳生理

【16】 2つの知情意の発見

【17】 自我から真情の世界へ

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